作品集

時系列で素木しづの作品を公開しています。青文字の作品タイトルをクリックしていただくと、それぞれの作品(初出)をPDFで閲覧することができます。なお、著作権の都合上、挿絵や広告などは墨消し(白)しています。

資料によっては書籍の劣化や書き込み等があったり、あるいは素人がPDFにしたための不手際があったりと、お見苦しいところもあるかと存じますが、ある程度はどうぞご寛恕くださいませ。

既知の作品の他、新たな作品も公開しています。その差分については素木しづ著作物一覧をご参照ください。

リンク切れやページ抜けなど、何かがございましたら、中本までどうぞお気軽にご連絡ください。

小説・詩歌など

明治41(1908)年

4月 「なつかしき父の墓」(詩)『少女世界』第3巻第6号(田山花袋選・新体詩・第五等/筆名・素木シヅ)

5月 「明日は日曜」『少女世界』第3巻第7号(「七点」の作品一覧に氏名「素木しづ」と題のみ掲載・本文なし)


明治44(1911)年

4月 「短歌一首」札幌高等女学校校友会同窓会『会誌』通巻第5号(北海道立図書館 北方資料室所蔵)


大正2(1913)年

2月 「ねがひ」(詩)『文章世界』第8巻第2号(三木露風選長詩・佳作/選者の講評付)

4月 「病院の午後の廊下」(短文)『文章世界』第8巻第5号(前田晃選・佳作/選者の講評付)

5月 「あはれな心」(短文)『文章世界』第8巻第6号(前田晃選・佳作/選者の講評付)

6月 「つれない手紙」(短文)(加納作次郎選・佳作/選者の講評付)

   「短歌一首」(詩)(土岐哀果選) いずれも『文章世界』第8巻第7号

9月 「退院した女の手紙」(小説)『ホトトギス』第16巻第9号(森田草平の小引付/「白い花」名義)

12月「松葉杖をつく女」(小説)『新小説』第18年第12号(森田草平の小引付)


大正3(1914)年

5月 「三十三の死」(小説)『新小説』第19年第5号

6月 「おきみ」(小説)『反響』第1巻第2号

7月 「雛鳥の夢」(小説)『反響』第1巻第3号

8月 「空へ」(脚本)『反響』第1巻第4号

10月「黎明の死」(小説)『反響』第1巻第6号


大正4(1915)年

1月 「青白き夢」(小説)『新小説』第20年第1号

   「幸福への道」(小説)『新潮』第22巻第1号

3月 「男の沈黙」(脚本)『心の花』第19巻第3号

4月 「」(小説)『新公論』第30巻第4号

8月 「描くために」(小説)『新公論』第30巻第8号


大正5(1916)年

2月 「夢から」(小品)『讀賣新聞』2月6日朝刊7面

3月 「蒸風呂へ」(小説)『早稻田文學』第124号

   「小鳥」(小説)『趣味之友』第1巻第3号

4月 「咲いてゆく花」(小説)『女の世界』第4巻第2号

   「赤ちゃんや」(小説)『文章世界』第11巻第4号

   「姉の死」(小品)『讀賣新聞』4月9日朝刊7面[日曜付録]

5月 「白霧のなかに」(小説)『新潮』第24巻第5号

   「市ヶ谷の家」(小説)『文藝雑誌』第1巻第2号

   「かなしみの日より」(小説)『婦人公論』第1巻第5号

6月 「こゝろ」(小説)『趣味之友』第1巻第6号

   「たそがれの家の人々」(小説)『文章世界』第11巻第6号

7月 「」(小説)『婦人雑誌』第5巻第7号

9月 「二週間(妻に宛てたる畫家の手紙)」(小説)『婦人雑誌』第5巻第9号~第10号

11月「赤い着物」(小説)『新潮』第25巻第5号(「上野山しづ」名義)


大正6(1917)年

1月 「カチューシャ止め」(小品)『讀賣新聞』1月7日朝刊7面

2月 「硝子のかけら」(小説)『新潮』第26巻第2号

   「死ののち」(小説)『黒潮』第2巻第2号

   「晩餐」(小説)『文章倶樂部』第2年第2号

   「三味線屋」(小説)『新公論』第32巻第2号

3月 「美しき牢獄」(長編(小説))『讀賣新聞』3月28日~8月2日

   予告(3月15日)  ①第1回~第20回(3月28日~4月25日)

   ②第21回~第40回(4月26日~5月22日)  ③第41回~第60回(5月23日~6月19日)

   ④第61回~第80回(6月20日~7月13日)  ⑤第81回~第93回(7月14日~8月2日)

4月 「貴夫人の話」(小説)『才媛文壇』第1巻第4号

   「精神病」(小説)『新日本』第7巻第4号

   「春の炎」(小説)『女学世界』第17巻第4号~第6号

   「歯痛」(小説)『文章倶樂部』第2年第4号

5月 「日のいろ」(小説)『処女文壇』第1巻第1号

6月 「暗い影」(小説)『新潮』第27巻第1号

7月 「菖蒲の湯」(小説)『処女文壇』第1巻第3号

8月 「」(小説)『文章世界』第12巻第8号

9月 「まぼろしの男」(小説)『女の世界』第3巻第9号

   「轉機」(小説)『黒潮』第2巻第9号

   「秋風」(小説)『文章倶樂部』第2年第9号

10月「惨事のあとに」(小説)『中外新論』第1巻第2号

   「坊やの眼」(小説)『保健』第1巻第3号

11月「追憶」(小説)『保健』第1巻第4号

12月「吹雪の日に」『新少女』第3巻第12号

   「監獄の絵」(小説)『保健』第1巻第5号

   「壁畫のかけら」(小説)『文章倶樂部』第2年第12号

   「破獄」(小説)『新公論』第32巻第30号

   「竊盗犯の嫌疑者」(小説)『新時代』第1巻第3号


大正7(1918)年

1月 「母と娘」(小説)『婦女新聞』1月4日、11日、18日、25日、2月1日、8日、15日、22日、3月1日掲載

3月 「小さき命」(小説)『新潮』第28巻第2号(『青白き夢』収録時「秋は淋しい」に改題)

4月 「寢椅子」(小説)『少女の友』第11巻第5号


大正10(1921)年

4月 「旅人の頓智」(小説)『女の世界』第7巻第4号(「遺稿童話」として掲載)


公開書簡・随筆・インタビュー等

大正2(1913)年

5月 「考へること」(随想)(「読者論壇」掲載)『文章世界』第8巻第7号


大正4(1915)年

2月 「初子様に」(書評)『心の花』第19巻第2号(特集「藤むすめに就て」に寄せられた)


大正5(1916)年

1月 「私一人のこと」『新潮』第24巻第1号

10月「ミゼラブル」『新潮』第25巻第4号(企画「余を最も感動せしめたる書につきての記憶と印象」)

12月「茅ヶ崎より」(公開書簡)『読売新聞』11月5日、8日、9日、10日/全て朝刊7面


大正6(1917)年

1月 「踊りのお稽古」『文章倶楽部』第2年第1号(企画「或る時の文士の印象」/森田草平について)

3月 「この頃の生活――母上様に――」(公開書簡)『読売新聞』3月18日朝刊7面

   「創作日記」『時事新報』3月20日、21日、22日(随筆)

4月 「父のやうな感じの人」『新潮』第26巻第4号(企画「人の印象(其三) 徳田秋声の印象」)

5月 「淋しい心と弱い肉体」『文章倶樂部』第2年第5号(企画「文壇諸家立志の動機」)

6月 「作家としての私の経験」『才媛文壇』第1巻第3号

7月 「夫婦喧嘩の効果と責任の所在」『女の世界』第3巻第7号(「青木しづ」という誤植/上野山清貢とともに回答)

   「病床から」『才媛文壇』第1巻第4号(企画「水と空の印象」)

8月 「忍路高島」『文章倶樂部』第2年第8号(企画「夏の日の思い出」)

10月「心に触れたならば」『中外』第1巻第1号(企画「女流作家の男性観」)

12月「お父様のような」『文章倶樂部』第2年第12号(企画「文士の印象其二 徳田秋声氏はどんな人か?」)

   「健康と生活と作品」『新潮』第27巻第6号(企画「二十四作家が本音発表せる其の創作に就いての感想」)


単行本

  • 『三十三の死』(日月社、1914年11月)(同社刊行『現代百科文庫 文藝思潮叢書』の第9編)
    ※「三十三の死」「雛鳥の夢」「空へ」「黎明の死」収録

  • 悲しみの日より』(須原啓興社、1916年12月)
    ※「青白き夢」「松葉杖をつく女」「たそがれの家の人々」「三十三の死」「嫂」「幸運への道」「蒸風呂へ」「白霧のなかに」「かなしみの日より」「赤ちやんや」収録

  • 『日記一年』(新潮社、1917年11月) ※新進作家の日記を集めたもの。素木しづは1916年12月の日記を寄稿

  • 青白き夢』(新潮社、1918年3月) 国文学研究資料館でカラー版を閲覧できます。
    ※「松葉杖をつく女」「三十三の死」「青白き夢」「幸福への道」「白霧のなかに」「たそがれの家の人々」「珠」「晩餐」「硝子のかけら」「赤ちやんや」「暗い影」「秋は淋しい(初出「小さな命」)収録

  • 美しき牢獄』(玄文社、1918年12月)

復刻・収録全集等

  • 『文壇名家書簡集』(新潮社、1918年7月) ※夫・上野山清貢宛の書簡を2通収録
  • 『文書宝典』(大洋社、1939年4月) ※「白霧のなかに」の一節を「悲喜十題」のなかに「足袋」と題して収録
  • 『現代日本小説大系』第36巻「新現実主義」(河出書房、1952年8月) ※「松葉杖をつく女」収録
  • 『現代日本文学全集』第85巻「大正短編集」(筑摩書房、1952年7月) ※「三十三の死」収録
  •  山田昭夫編『素木しづ作品集 その文学と生涯』(北書房、1970年6月)
    ※「雛鳥の夢」「嫂」「青白き夢」「松葉杖をつく女」「三十三の死」「たそがれの家の人々」「悲しみの日より」「晩餐」「秋は淋しい」収録
  • 『北海道文学全集』第4巻(立風書房、1980年4月) ※「咲いてゆく花」「惨事のあと」収録
  • 北海道文学館『森田たまと素木しづ しなやかに煌めく感性のかたち』(北海道文学館、1997年4月)
    ※「美しき牢獄」収録
  • 『近代女性作家精選集』第8巻(ゆまに書房、1999年12月) ※『美しき牢獄』復刻
  • 『近代女性作家精選集』第9巻(ゆまに書房、1999年12月) ※『青白き夢』復刻
  • 『編年体大正文学全集』第2巻(ゆまに書房、2000年7月) ※「松葉杖をつく女」収録
  • 『編年体大正文学全集』第3巻(ゆまに書房、2000年7月) ※「三十三の死」収録
  • 『編年体大正文学全集』第6巻(ゆまに書房、2000年7月) ※「暗い影」収録
  • 『[新編]日本女性文学全集』第4巻(星雲社、2012年1月) ※「松葉杖をつく女」収録

参考文献

山田昭夫「素木しづとその周辺――資料ノート――」(『藤女子大学紀要』第5巻、1967年12月)

 ――『素木しづ作品集 その作品と生涯』(北書房、1970年6月)

 ――「素木しづ関連資料・文献目録―付・あとがき私記」(『藤女子大学国文雑誌』第47号、1991年9月)

沖藤典子『薄命の作家 素木しづの生涯』(新潮社、1988年6月)

菊田眞智子「素木しづ創作一覧」

(『森田たまと素木しづ しなやかにきらめく感性のかたち』北海道文学館、1997年4月)

小林徹「作品年譜」

(『素木しづホームページ』http://carlschuricht.com/Shiraki/shiraki.htm)

秋柴圭江「素木しづ著作年表(未定稿)」(『近代文学研究と資料(第二次)』第1集、2007年3月)


情報提供

「吹雪の日に」…公益財団法人北海道文学館(丹伊田範子様)

情報提供のお願い

次の書誌に関しては書誌情報が未詳、あるいは未確認です。

  • 『写生』

また、本アーカイヴに掲載したものの他に、素木しづの作品(小説、脚本、随筆、詩歌など問わず)などの情報をご存知の方の方がおられましたら、何とぞご教示くださいませ。